湿式顆粒圧縮法での滑沢剤の必要性 89回薬剤師国家試験問170c
89回薬剤師国家試験 問170c
製剤機器及び工程に関する記述の正誤を判定してみよう。
c 湿式顆粒圧縮法では、あらかじめ圧縮性に優れた顆粒を調製できるため、滑沢剤を添加する必要がない。
89回薬剤師国家試験 問170c 解答解説
c × 湿式顆粒圧縮法では、あらかじめ圧縮性に優れた顆粒を調製できるため、滑沢剤を添加する必要がない。
滑沢剤は、適量を添加することにより、粉体の流動性を改善し、
打錠の際の臼や杵に対する原料の付着防止・摩擦軽減、充填性の改善などをもたらし、打錠障害を防ぐ。
よって、顆粒圧縮法でも直接打錠法でも、
打錠して圧縮成形する方法は、
打錠する直前に滑沢剤を添加する必要がある。
なお、顆粒圧縮法は、間接圧縮法と呼ばれ、原料粉末を造粒して打錠用の顆粒を製し、それを打錠して圧縮成形する方法であり、
直接打錠法は原料粉末をそのまま打錠機で圧縮成形する方法である。