カプセル剤に関する記述 91回薬剤師国家試験問173
91回薬剤師国家試験 問173
カプセル剤に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。
a 硬カプセルの充てん方式にはdisc式、compress式、Auger式などがある。
b ロータリーダイス法は、二重ノズルの内側と外側から薬液と被膜液を吐出して軟カプセルを製造する方法である。
c 5号カプセルの内容量は、1号カプセルの内容量より大きい。
d スパンスル型カプセルは、速放出性顆粒と種々の徐放出性顆粒を混合してカプセルに充てんしたものである。
91回薬剤師国家試験 問173 解答解説
◆ aについて
a 〇 硬カプセルの充てん方式にはdisc式、compress式、Auger式などがある。
disc式:自然落下など原料粉末を自然に流動させて充填する。
compress式:原料粉末をプランジャーで押して充填する。
Auger式:原料粉末をスクリューで押し込んで充填する。
◆ bについて
b × ロータリーダイス法は、二重ノズルの内側と外側から薬液と被膜液を吐出して軟カプセルを製造する方法である。
ロータリーダイス法は打ち抜き法と呼ばれ、
2枚のカプセル剤皮シートの間に薬物を充填し、
それを回転するローラーで圧縮成形,打ち抜きをすることで軟カプセルを製造する方法である。
bの記述は滴下法(二重ノズル法)による軟カプセルの製造に関する記述である。
滴下法については下記のリンク先を参照
滴下法(二重ノズル法)による軟カプセルの製造 97回問179の3
◆ cについて
c × 5号カプセルの内容量は、1号カプセルの内容量より大きい。
→ 〇 5号カプセルの内容量は、1号カプセルの内容量より小さい。
硬カプセルは内容量が大きいものから、000,00,0,1,2,3,4,5となる。
よって、硬カプセルは、号数の小さいものほど内容量は大きく、
号数の大きいものほど内容量は小さいといえる。
◆ dについて
d 〇 スパンスル型カプセルは、速放出性顆粒と種々の徐放出性顆粒を混合してカプセルに充てんしたものである。