湿式顆粒圧縮法による錠剤の製造過程と添加剤 94回薬剤師国家試験問176
94回薬剤師国家試験 問176
湿式顆粒圧縮法による錠剤の製造過程について、a、b、c、dのそれぞれに入れるべき添加剤として正しい組合せはどれか。
94回薬剤師国家試験 問176 解答解説
正解は2である。
湿式顆粒圧縮法では、
主薬や添加剤を粉砕し、賦形剤と崩壊剤を添加して分級・混合し、
次に、溶媒に溶解または懸濁した結合剤を入れて練合し、
それを造粒・乾燥・整粒して打錠用の顆粒を製する。
よって、aとbには、賦形剤と崩壊剤が入り、cには結合剤が入る。
打錠用の顆粒を製した後、打錠(製錠)する直前に滑沢剤を添加して混合する。
よって、dには滑沢剤が入る。
なお、打錠直前に原料に滑沢剤を添加して混合する流れは、打錠で圧縮成形する他の製法でも同じである。
関連問題
打錠用顆粒への滑沢剤の添加のタイミング 85回問175の4
以上より、a〜dの添加剤は下記の通り。
a:賦形剤の乳糖
b:崩壊剤のクロスカルメロースナトリウム
c:結合剤のヒドロキシプロピルセルロース
d:滑沢剤のステアリン酸マグネシウム
なお、クロスカルメロースナトリウムは、カルボキシメチルスターチナトリウムと並び、スーパー崩壊剤と称される。