82回薬剤師国家試験問175 固形製剤に用いられる添加剤と用途
82回薬剤師国家試験 問175
固形製剤に用いられる添加剤と用途について、a〜eのうち正しいものの組合せはどれか。
82回薬剤師国家試験 問175 解答解説
正解はaとcである。
◆ a:カルメロース
カルメロースとはカルボキシメチルセルロースことであり、
セルロースのヒドロキシ基の一部にカルボキシメチル基(−CH2COOH)を結合させた半合成高分子である。カルメロースは吸湿性があり、水に溶け、水溶液は粘調な液体である。
医薬品の添加剤としては、賦形剤,崩壊剤,増粘剤として用いられる。
なお、カルメロースの塩として、カルメロースナトリウムとカルメロースカルシウムがあるが、
それぞれ性質が異なる。
関連問題
カルメロースナトリウムとカルメロースカルシウムの違い 105回問181の1
◆ b:ポビドン
ポビドンとはポリビニルピロリドン(PVP)のことであり、
湿式顆粒圧縮法の結合剤,懸濁剤,フィルムコーティング剤,溶解補助剤として用いられる。
ポリビニルピロリドンの詳細は下記のリンク先を参照
懸濁化剤や結合剤として用いる合成高分子 106回問52
◆ c:酢酸フタル酸セルロース
酢酸フタル酸セルロース(セルロースアセテートフタレート:セラセフェート)などのフタル酸エステルは腸溶性コーティング剤として使用される。
◆ d:ヒドロキシプロピルメチルセルロース
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース:HPMC)は、
セルロースのヒドロキシ基の一部にメチル基(−CH3)またはヒドロキシプロピル基(−CH2CHOHCH3)を結合させた半合成高分子であり、水を加えると膨潤し,澄明又は僅かに混濁した粘稠性のある液となる。エタノールには溶けない。
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、湿式顆粒圧縮法の結合剤,胃溶性フィルムコーティング剤,増粘剤,懸濁剤,固体分散体の担体などに使用される。
◆ e:乳糖
乳糖は賦形剤として用いられる。