固形製剤に用いられる添加剤と用途の関係 89回薬剤師国家試験問171
89回薬剤師国家試験 問171
固形製剤に用いられる添加剤(A〜D)と用途(a〜d)の関係について、正しい組合せはどれか。
1〜5から1つ選びなさい。
添加剤
A ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
B ポビドン
C エチルセルロース
D カルメロースカルシウム
用途
a 腸溶性コーティング剤
b 結合剤
c 崩壊剤
d 徐放性コーティング剤
89回薬剤師国家試験 問171 解答解説
正解は1である。
◆ A ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート:腸溶性コーティング剤
ヒプロメロースフタル酸エステル(ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート)や酢酸フタル酸セルロース(セルロースアセテートフタレート:セラセフェート)などのフタル酸エステルは腸溶性コーティング剤として使用される。
関連問題
腸溶性の高分子 103回問50
◆ B ポビドン:結合剤
ポビドン(ポリビニルピロリドン:PVP)は、
湿式顆粒圧縮法の結合剤,懸濁剤,フィルムコーティング剤として用いられる。
ポビドンの詳細は下記のリンク先を参照
懸濁化剤や結合剤として用いる合成高分子 106回問52
◆ C エチルセルロース:徐放性コーティング剤
エチルセルロースは、
セルロースのヒドロキシ基の一部にエチル基(−CH2−CH3)が結合した半合成高分子であり、
徐放性コーティング剤として用いられる。
関連問題
エチルセルロースの性質と用途 102回問175の1
◆ D カルメロースカルシウム:崩壊剤
カルメロースカルシウム(CMC-Ca)は、
水に不溶で、吸水して膨潤するため崩壊剤として用いられる。
関連問題
カルメロースナトリウムとカルメロースカルシウム 105回問181の1