多塩基性酸水溶液 第二段階以下の電離は第一段階に比べて著しく小さい 82回薬剤師国家試験問13c
第82回薬剤師国家試験 問13c
水溶液に関する次の記述の正誤を判定してみよう。
c 多塩基性酸水溶液では、一般に第二段階以下の電離は第一段階の電離に比べて著しく小さい。
第82回薬剤師国家試験 問13c 解答解説
c 〇 多塩基性酸水溶液では、一般に第二段階以下の電離は第一段階の電離に比べて著しく小さい。
リン酸を例に説明する。
リン酸は次のように三段階で電離する。なお、pKa値は25℃での値である。
各段階の電離のpKa値を比較すると、第一段階の電離に比べて、第二段階以降の電離ではpKa値が相対的に大きくなっている。
このように、多塩基性酸の電離について、一般に第二段階以下の電離は第一段階の電離に比べて著しく小さいといえる。