83回薬剤師国家試験問26 日本薬局方の吸光度測定法に関する記述

83回薬剤師国家試験 問26
日本薬局方の吸光度測定法に関する次の記述の正誤について、正しいものはどれか。

 

a 透過度tの逆数の常用対数を吸光度Aという。
b 測定セルの層長を1 cm、吸光物質の濃度を1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度をモル吸光係数εという。
c 吸光度Aの値は、溶媒の種類に関係なく一定である。
d 紫外部の吸収測定には、石英製セルを用いる。

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83回薬剤師国家試験 問26 解答解説
◆ aについて
a 〇 透過度tの逆数の常用対数を吸光度Aという。

 

下記のリンク先を参照
吸光度とは

 

 

◆ bについて
b 〇 測定セルの層長を1 cm、吸光物質の濃度を1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度をモル吸光係数εという。

 

下記のリンク先を参照
モル吸光係数,比吸光度とは 96回問33d

 

 

◆ cについて
c × 吸光度Aの値は、溶媒の種類に関係なく一定である。

 

吸光度の値は温度,溶液のpH,溶媒の種類などによって変化する。

 

 

◆ dについて
d 〇 紫外部の吸収測定には、石英製セルを用いる。

 

ガラスやプラスチックは紫外線の吸収が大きいため、
紫外部領域の測定を行う場合は石英製のセルを使用しなければならない。

 

下記のリンク先を参照
紫外可視吸光度測定法で用いるセルの材質 90回問25の5

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