96回薬剤師国家試験問33 日本薬局方における紫外可視吸光度測定法
96回薬剤師国家試験 問33
日本薬局方における紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち、正しいものはどれか。
a 通例、波長200nmから800nmまでの範囲の光が、物質により吸収される度合いを測定し、物質の確認、純度の試験及び定量などを行う方法である。
b 単色光が、ある物質の溶液を通過するとき、透過光の強さの入射光の強さに対する比率を透過度という。
c 透過度の常用対数を吸光度という。
d 層長を1 cm、吸光物質の濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。
96回薬剤師国家試験 問33 解答解説
◆ aについて
a 〇 通例、波長200nmから800nmまでの範囲の光が、物質により吸収される度合いを測定し、物質の確認、純度の試験及び定量などを行う方法である。
下記のリンク先を参照
紫外可視吸光度測定法の光の波長の範囲と光源 90回問25の1,4
◆ bについて
b 〇 単色光が、ある物質の溶液を通過するとき、透過光の強さの入射光の強さに対する比率を透過度という。
下記のリンク先を参照
透過度とは 96回問33b
◆ cについて
c × 透過度の常用対数を吸光度という。
→ 〇 透過度の逆数の常用対数を吸光度という。
下記のリンク先を参照
吸光度とは 96回問33c
◆ dについて
d × 層長を1 cm、吸光物質の濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。
→ 〇 層長を1 cm、吸光物質の濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度をモル吸光係数という。
層長が1 cm、試料物質の濃度が1 mol/Lのときの吸光度をモル吸光係数(ε:イプシロン)という。
試料の分子量をMとすると、
モル吸光係数と比吸光度の関係について、
次式が成り立つ。