91回薬剤師国家試験問33 比吸光度を用いた吸光度の計算 紫外可視吸光度測定法
91回薬剤師国家試験 問33
ある医薬品(分子量:200)の1.00mgを水に溶かして正確に50mLとし、
この水溶液につき層長1cmで波長250nmにおける吸光度を測定した。
このとき得られる吸光度の値は次のどれか。
ただし、この医薬品の水溶液の250nmにおける比吸光度E1%/1cmは125である。
1 0.025
2 0.050
3 0.125
4 0.250
5 0.500
91回薬剤師国家試験 問33 解答解説
正解は4の0.250である。
本問では、ランベルト-ベールの法則を用いる。
下記のリンク先を参照
ランベルト-ベールの法則とは
ランベルト-ベールの法則の式において、
濃度をw/v%,層長(光路長)をcmで用いる場合、
比例定数には比吸光度(E 1%1cm)が適用され、
次式が成り立つ。
吸光度A = (E 1%1cm)・c(w/v%)・l(cm)
または
吸光度A = (E 1%1cm)・c(g/100mL)・l(cm)
試料溶液の濃度について問題文に、
「ある医薬品(分子量:200)の1.00 mgを水に溶かして正確に50mLとし…」
とある。
試料溶液の濃度をg/100mLまたはw/v%で求めると、
よって、濃度cには0.002を代入する。
層長は1cm,Xの波長250nmの比吸光度は125であるので、
吸光度Aは、