モノクローナル抗体とポリクローナル抗体の交差反応性 102回薬剤師国家試験問199の2
102回薬剤師国家試験 問199の2
イムノアッセイに関する記述の正誤を判定してみよう。
2 モノクローナル抗体は、一般にポリクローナル抗体に比べて交差反応性が大きい。
102回薬剤師国家試験 問199の2 解答解説
2 × モノクローナル抗体は、一般にポリクローナル抗体に比べて交差反応性が大きい。
→ 〇 モノクローナル抗体は、一般にポリクローナル抗体に比べて交差反応性が小さい。
交差反応性については下記のリンク先を参照
抗体の特異性と交差反応性 93回問34
モノクローナル抗体は単一のB細胞クローンが産生する抗体であり、
アミノ酸配列が均一であり、
単一の抗原決定基(エピトープ)のみに結合する。
そのため、モノクローナル抗体は比較的に特異性が高く、交差反応性が小さい。
ただ、モノクローナル抗体でも交差反応が全く起こらないわけではない。
ポリクローナル抗体は複数の種類のB細胞クローンが産生する抗体の混合物であり、
アミノ酸配列が不均一であり、
複数の抗原決定基(エピトープ)に結合する。
そのため、ポリクローナル抗体は比較的に特異性が低く、交差反応性が大きい。
ただ、ポリクローナル抗体であっても、目的抗原に対して分析に十分な特異性と親和性が認められるならば、イムノアッセイに用いることができる。