85回薬剤師国家試験問31 イムノアッセイ

85回薬剤師国家試験 問31
イムノアッセイに関する次の記述の正誤について、正しいものはどれか。

 

a イムノアッセイにより、微量のホルモンの定量が可能であるが、測定値の大小とそのホルモンの生理活性の大小が相関しないことがある。
b ラジオイムノアッセイでは、B/F分離(抗体に結合した抗原(B)と非結合の抗原(F)とを分離すること)を必要とする。
c ハプテンとは、通常低分子量の物質で、単独では抗体を産生させる能力(抗原性)はないが、たん白質などの高分子と結合した場合に抗原性を示す物質をいう。
d 抗体と抗原との結合反応には高い特異性があり、その結合は常に不可逆的である。

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85回薬剤師国家試験 問31 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 イムノアッセイにより、微量のホルモンの定量が可能であるが、測定値の大小とそのホルモンの生理活性の大小が相関しないことがある。

 

 

◆ bについて
b 〇 ラジオイムノアッセイでは、B/F分離(抗体に結合した抗原(B)と非結合の抗原(F)とを分離すること)を必要とする。

 

 

◆ cについて
c 〇 ハプテンとは、通常低分子量の物質で、単独では抗体を産生させる能力(抗原性)はないが、たん白質などの高分子と結合した場合に抗原性を示す物質をいう。

 

詳細は下記のリンク先を参照
ハプテンとは 91回問34d

 

 

◆ dについて
d × 抗体と抗原との結合反応には高い特異性があり、その結合は常に不可逆的である。

 

抗体と抗原との結合反応は共有結合以外の可逆的なものであり、
水素結合,イオン結合,ファンデルワールス力,疎水性相互作用などが挙げられる。

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