91回薬剤師国家試験問34 イムノアッセイ

91回薬剤師国家試験 問34
イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものはどれか。

 

a 標識イムノアッセイでは、分子量が5,000以下の低分子物質は測定できない。
b 標識イムノアッセイは、血中薬物濃度モニタリング(TDM)に利用される。
c 標識イムノアッセイに用いられる標識物質として、ラジオアイソトープや酵素のほかに蛍光物質も用いられる。
d それ自身で免疫原性を有する高分子物質をハプテンという。

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91回薬剤師国家試験 問34 解答解説

 

◆ aについて
a × 標識イムノアッセイでは、分子量が5,000以下の低分子物質は測定できない。

 

低分子でもハプテンであれば、
高分子のキャリアータンパク質と結合させることで免疫原性を獲得し、
低分子の抗原決定基に対する抗体を得られるので、
イムノアッセイでの定量は可能である。

 

詳細は下記のリンク先を参照
イムノアッセイでの低分子の定量 92回問34b

 

 

◆ bについて
b 〇 標識イムノアッセイは、血中薬物濃度モニタリング(TDM)に利用される。

 

 

◆ cについて
c 〇 標識イムノアッセイに用いられる標識物質として、ラジオアイソトープや酵素のほかに蛍光物質も用いられる。

 

標識イムノアッセイに用いられる標識物質として、
ラジオアイソトープ(放射性物質),酵素,蛍光物質,発光物質などが挙げられる。

 

関連問題
化学発光イムノアッセイと蛍光イムノアッセイ 102回問199の3

 

 

◆ dについて
d × それ自身で免疫原性を有する高分子物質をハプテンという。

 

ハプテンとは、低分子のうち、抗原決定基を持つが、単独では免疫原性を持たず、
高分子のキャリアーと結合することで免疫原性を獲得するものである。

 

なお、問題文にある、
それ自身単独で免疫原性を有する高分子物質は完全抗原と呼ばれる。

 

詳細は下記のリンク先を参照
ハプテンとは 91回問34d

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