90回薬剤師国家試験問34 イムノアッセイ

90回薬剤師国家試験 問34
イムノアッセイに関する記述のうち、正しいものはどれか。

 

1 紫外可視吸光度測定法に比べてバラツキが少なく、精度が高い定量法と言える。
2 抗体の特異性が高いので、共存物質の妨害を考慮しなくて良い。
3 ポリクローナル抗体は使用できない。
4 B/F分離を必要としない方式がある。
5 原理上、抗体の標識には放射性物質か酵素しか用いられない。

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90回薬剤師国家試験 問34 解答解説

 

◆ 1について
1 × 紫外可視吸光度測定法に比べてバラツキが少なく、精度が高い定量法と言える。

 

イムノアッセイは検出感度の高いことが特徴であるが、
精度(ばらつきの程度)について、
紫外可視吸光度測定法と比べるとバラツキが大きく、精度が高いとはいえない。

 

 

◆ 2について
2 × 抗体の特異性が高いので、共存物質の妨害を考慮しなくて良い。

 

イムノアッセイは抗原抗体反応を利用するため目的物質に対する特異性は高いが、
抗体が目的物質に類似した構造を持つ物質と反応(交差反応)することがあるため、
共存物質の妨害を考慮する必要はある。

 

 

◆ 3について
3 × ポリクローナル抗体は使用できない。

 

イムノアッセイでは、
モノクローナル抗体だけでなくポリクローナル抗体も用いられる。

 

 

◆ 4について
4 〇 B/F分離を必要としない方式がある。

 

関連問題
イムノアッセイ B/F分離を行う方法と行わない方法 96回問34c

 

 

◆ 5について
5 × 原理上、抗体の標識には放射性物質か酵素しか用いられない。

 

標識イムノアッセイに用いられる標識物質として、
放射性物質,酵素,蛍光物質,発光物質などが挙げられる。

 

関連問題
エンザイムイムノアッセイの標識酵素 89回問33の5

 

ラジオイムノアッセイで用いられる放射性核種 96回問34a

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