イムノアッセイの競合法の原理と右下がりシグモイド曲線 93回薬剤師国家試験問34e
93回薬剤師国家試験 問34e
イムノアッセイに関する記述の正誤を判定してみよう。
e 競合法では、標識シグナルの強度は抗原量の対数に反比例する。
93回薬剤師国家試験 問34e 解答解説
e × イムノアッセイの競合法では、標識シグナルの強度は抗原量の対数に反比例する。
イムノアッセイの競合法では、測定対象物質となる目的抗原の存在量が多くなるほど、
標識シグナル強度が減少する用量依存曲線(右下がりのシグモイド曲線)が得られるが、
標識シグナルの強度が抗原量の対数に反比例するわけではない。
以下、詳細
イムノアッセイの競合法では、下の図の通り、
非標識抗原の存在量が多くなるほど標識シグナルの強度は減少する。
非標識抗原が0の場合のB画分の標識シグナル強度をB0とする。
横軸を非標識抗原量の対数とし、
縦軸をB0に対する各非標識抗原量でのB画分の標識シグナル強度(B/B0)とし、
競合法での測定結果をプロットすると、
右下がりのシグモイド曲線(右下がりの逆S字型曲線)が得られる。