92回薬剤師国家試験問34 イムノアッセイ
92回薬剤師国家試験 問34
イムノアッセイに関する次の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a ラジオイムノアッセイ(RIA)は抗原抗体反応を利用して物質を定量する方法であり、標識するために放射性同位元素を用いる。
b RIAでタンパク質は定量できるが、ステロイドホルモンや薬物などの低分子化合物は定量できない。
c エンザイムイムノアッセイ(EIA)は、酵素などを標識として用いる。
d ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)では、ハプテン、抗原又は抗体を固定化した固相が用いられる。
92回薬剤師国家試験 問34 解答解説
◆ aについて
a 〇 ラジオイムノアッセイ(RIA)は抗原抗体反応を利用して物質を定量する方法であり、標識するために放射性同位元素を用いる。
関連問題
ラジオイムノアッセイで用いられる放射性核種 96回問34a
◆ bについて
b × RIAでタンパク質は定量できるが、ステロイドホルモンや薬物などの低分子化合物は定量できない。
低分子でもハプテンであれば、
高分子のキャリアータンパク質と結合させることで免疫原性を獲得し、
低分子の抗原決定基に対する抗体を得られるので、
イムノアッセイでの定量は可能である。
詳細は下記のリンク先を参照
イムノアッセイでの低分子の定量 92回問34b
◆ cについて
c 〇 エンザイムイムノアッセイ(EIA)は、酵素などを標識として用いる。
酵素で標識した抗原または抗体を用いるイムノアッセイをエンザイムイムノアッセイ(EIA)と呼ぶ。
関連問題
エンザイムイムノアッセイの標識酵素 89回問33の5
◆ dについて
d 〇 ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)では、ハプテン、抗原又は抗体を固定化した固相が用いられる。
抗原あるいは抗体をプレートなどに固定した固相を用いる行うエンザイムイムノアッセイを、ELISAという。