蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法の原理 104回薬剤師国家試験問197の3

104回薬剤師国家試験 問197の3
免疫測定法に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

3 蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法では、蛍光標識したジゴキシンが抗体と結合することにより、蛍光偏光解消度が高値となる。

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104回薬剤師国家試験 問197の3 解答解説

 

3 × 蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法では、蛍光標識したジゴキシンが抗体と結合することにより、蛍光偏光解消度が高値となる。
→ 〇 蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法では、蛍光標識したジゴキシンが抗体と結合することにより、蛍光偏光解消度が低値となり、蛍光偏光度が高値となる。

 

蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法は、
競合法で、かつ、B/F分離が不要な均一系イムノアッセイである。

 

蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法では、蛍光物質で標識された抗原を用いる。
蛍光物質で標識された抗原が蛍光偏光を解消する仕組みについて、
標識抗原が回転運動(ブラウン運動)する度合いが大きいほど、
蛍光の偏光が解消される度合い(蛍光偏光解消度)は高値となり、
蛍光偏光度は低値となる。

 

蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)法では、
蛍光標識した抗原に抗体が結合することにより、
標識抗原の回転運動(ブラウン運動)が抑制され、
蛍光偏光解消度が低値となり、
蛍光偏光度が高値となる。

 

遊離の抗原(非標識抗原)が添加され、
それらが蛍光標識抗原に競合して抗体と結合すると、
抗体が結合していない遊離の蛍光標識抗原が多くなり、
それらが回転運動(ブラウン運動)をすることで、
蛍光偏光解消度が高値となり、
蛍光偏光度が低値となる。

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