108回薬剤師国家試験問205 オメプラゾールの分子形とイオン形の存在比

108回薬剤師国家試験 問205
オメプラゾールは弱酸で、静脈血(pH7.4)中で次のように解離するものとする。

 

108回薬剤師国家試験問205 オメプラゾールの分子形とイオン形の存在比

 

静脈血中でのオメプラゾールの分子形とイオン形の存在比として正しいのはどれか。1つ選びなさい。
ただし、オメプラゾールのpKaを8.9、√10 = 3.2 とする。
また、オメプラゾールの投与により静脈血のpHは変化せず、血清タンパクとの相互作用、オメプラゾールの代謝及び温度の影響は考慮しないものとする。

 

108回薬剤師国家試験問205 オメプラゾールの分子形とイオン形の存在比

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108回薬剤師国家試験 問205 解答解説

 

正解は、1の分子形:イオン形 = 32:1である。

 

オメプラゾールは弱酸であるので、
酸塩基平衡時の分子形とイオン形の存在比は、
以下のように弱酸性電解質のHenderson-Hasselbalchの式を用いて計算できる。
静脈血のpH7.4は、オメプラゾールのpkaを8.9とするので、

 

108回薬剤師国家試験問205 オメプラゾールの分子形とイオン形の存在比

 

以上より、
静脈血中(pH7.4)での、
酸塩基平衡時のオメプラゾールの分子形とイオン形の存在比は、
分子形:イオン形 = 32:1である。

 

 

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