チザニジンの代謝を阻害する薬物 106回薬剤師国家試験問44

106回薬剤師国家試験 問44
チザニジンの代謝を阻害するのはどれか。1つ選びなさい。
1 エスシタロプラム
2 セルトラリン
3 パロキセチン
4 フルボキサミン
5 ミルナシプラン

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106回薬剤師国家試験 問44 解答解説

 

チザニジンの代謝を阻害するのは、
選択肢4のフルボキサミンである。

 

チザニジン(テルネリン)は、
主としてCYP1A2で代謝され、不活化される。

 

フルボキサミン(デプロメール,ルボックス)は、
CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4を阻害し、
特にCYP1A2、CYP2C19の阻害作用は強いと考えられている。

 

よって、フルボキサミンとチザニジンを併用すると、
フルボキサミンがCYP1A2を強く阻害し、チザニジンの血中濃度を上昇させると考えられる。
その結果、チザニジンによりアドレナリンα2受容体が過剰に刺激され、副作用として、著しい血圧低下,傾眠,めまい及び精神運動能力の低下等があらわれる恐れがある。
そのため、フルボキサミンとチザニジンは併用禁忌となっている。

 

 

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