Higuchi式に従う場合の薬物放出量と時間の関係 100回薬剤師国家試験問173の2
100回薬剤師国家試験 問173の2
薬物の放出に関する記述の正誤を判定してみよう。
2 Higuchi式において、単位面積当たりの累積薬物放出量の平方根は、時間に比例する。
100回薬剤師国家試験 問173の2 解答解説
2 × Higuchi式において、単位面積当たりの累積薬物放出量の平方根は、時間に比例する。
→ 〇 Higuchi式において、単位面積当たりの累積薬物放出量は、時間の平方根(√t)に比例する。
ヒグチ(Higuchi)の式は不溶性マトリックス型徐放性製剤からの薬物放出量に関する式であり、
次式で表される。
Q = [D・(2A−Cs)Cs・t]1/2
Q:単位面積当たりの累積薬物放出量 A:マトリックス中の薬物の全濃度
D:マトリックス中の薬物の拡散係数 Cs:薬物の溶解度
t:時間
上式より、ヒグチ(Higuchi)の式において、
放出される薬物の累積量(Q)は時間の平方根(√t)に比例する。