薬剤師国家試験過去問題集 溶解度・溶解速度

薬剤師国家試験過去問の「薬物の溶解度・溶解速度」の問題を集めました。

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◆ 溶解速度
粒子径が小さいほど薬物の溶解速度が大きくなる理由 100回問49

 

Noyes-Whitney式 成立条件,溶解速度定数と攪拌条件,結晶の微細化による変化 93回問170

 

薬物の溶解速度と表面積・溶媒粘度・拡散層・溶解度 89回問165

 

Noyes-Whitneyの式の積分とグラフ 96回問168

 

ノイエス−ホイットニー式の積分 薬物濃度が溶解度の半分に達するまでの時間 107回問178

 

ノイエス−ホイットニー式の積分 溶液の濃度がCs/2に達するまでの時間 84回問170

 

ln (Cs−C)を時間に対してプロットした図 90回問169

 

粉末と圧縮成形したものの溶解速度,溶解度と溶解速度,Noyes-Whitneyの式の積分,温度と溶解度 82回問169

 

ノイエス−ホイットニー式のみかけの溶解速度定数の計算 98回問173

 

ノイエス−ホイットニー式のみかけの溶解速度定数の計算 91回問169

 

Noyes-Whitneyの式 見かけの溶解速度定数の計算 88回問168

 

溶解速度とヒクソンクロウェルの式 105回問177

 

ヒクソンクロウェルの式 成立条件・粒子径・次元 86回問170

 

Hixon-Crowellの立方根法則による計算 92回問169

 

結晶多形と化学ポテンシャル,Higuchi式,Hixson-Crowell式,ノイエス−ホイットニー式 100回問173

 

Higuchi式,Hixson-Crowell式の条件,固体分散体中の薬物の溶解速度,結晶の安定形と準安定形の溶解速度,無水物と水和物の溶解速度 97回問174

 

結晶の安定形と準安定形の溶解度,無水物と水和物の溶解度,ヒグチ ( Higuchi ) の式,局方崩壊試験法における試験液第1液と第2液 95回問170

 

準安定形と安定形のモル融解熱,溶解速度と表面積,局方崩壊試験法における試験液第1液と第2液,シクロデキストリンによる溶解性改善 87回問168

 

溶解性改善の手法:溶解補助剤と可溶化の機構 93回問169

 

薬物の溶解速度に影響する要因 83回問169

 

Youngの式 Washburnの式 Higuchiの式 Langmuirの式 94回問170

 

拡散係数Dと温度・溶液の粘度・溶質の半径・水和 99回問95

 

拡散係数と半径の関係 102回問94

薬剤師国家試験過去問題集 溶解度・溶解速度記事一覧

100回薬剤師国家試験 問49一般に、薬物粉末の粒子径が小さいほど薬物の溶解速度が大きくなる理由として最も適切なのはどれか。1つ選びなさい。1 飽和溶解度の増大2 比表面積の増大3 粒子表面の拡散層の減少4 薬物分子の拡散係数の増大5 飽和層と内部溶液の薬物濃度差の減少

89回薬剤師国家試験 問165固体薬物の溶解が拡散律速で進行するとき、薬物の溶解速度(dt/dC)について、次式が成立する。この式に関する記述のうち、正しいものはどれか。a 固体薬物を粉砕して粒子径を小さくすればSが増大して、溶解速度は大となる。b Dは粘度に比例するため、溶媒の粘度が増加すると、溶解速度は大となる。c 溶媒の撹拌速度を大きくすれば、hが小さくなるので、溶解速度は減少する。d 同一...

93回薬剤師国家試験 問170Noyes-Whitney式に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。a 溶解過程が拡散律速の場合についてのみ成立する式である。b シンク条件 (C≪Cs) についてのみ成立する式である。c 溶解速度定数kの値は、溶解過程での攪拌条件により変化する。d 結晶性医薬品を数μm程度まで微細化すると、表面積の増大とともにCsも著しく増大するため、溶解速度は顕著に大きく...

99回薬剤師国家試験 問95低分子やイオンの水溶液中における拡散係数Dに関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選びなさい。ただし、理想状態における拡散を仮定する。1 Dは水和による影響を受けない。2 Dは溶液の粘度に反比例する。3 Dは絶対温度に比例する。4 Dは溶質の半径に比例する。5 Dは溶質の濃度に比例する。

102回薬剤師国家試験 問94球状高分子の半径r (m)の逆数r−1と水中での拡散係数D (m2s−1)の間にグラフのような関係が成り立つとする。いま、半径r の球状高分子Aの拡散係数DAが10.0×10−11 m2s−1であったとき、半径2.5rの球状高分子Bの拡散係数DB (m2s−1)に最も近いのはどれか。1つ選びなさい。1 1.6 × 10−112 4.0 × 10−113 10.0 × ...

96回薬剤師国家試験 問168固体薬物Aは拡散律速によって溶解し、溶解速度は以下に示すNoyes-Whitneyの式に従う。dC/dt = k・S・(Cs−C)dC/dt:溶解速度 k:見かけの溶解速度定数 S:固体薬物Aの有効表面積 Cs:薬物Aの溶解度 C:溶液中の薬物Aの濃度固体薬物Aを円盤状に圧縮成形し、回転円盤法を用いて37℃で溶解実験を行った結果をグラフに示した。

90回薬剤師国家試験 問169ある薬物粉末について、有効表面積が一定となるように回転円盤法を用いて、溶出試験を行った。温度T1及び T2(T2>T1)において、他の条件は同一として試験を行ったとき、ln (Cs−C)を時間に対してプロットした図として最も適当なものはどれか。ここで、Cは時間 tにおける濃度、Csは薬物の溶解度であり、t=0のとき C=0、また、薬物の溶解過程は吸熱とする。

91回薬剤師国家試験 問169固体薬物の溶解速度を測定した結果、下記のデータを得た。みかけの溶解速度定数(cm−2・min−1)として最も近い値はどれか。ただし、薬物の溶解度は2.0 mg/mL、固体薬物の有効表面積は1 cm2であり、実験中表面積は変化しないものとする。この時間内ではシンク条件が成立しているものとする。1 0.01  2 0.02  3 0.034 0.04  5 0.05

105回薬剤師国家試験 問177粒子径のみが異なる大小2種の単分散球形固体粒子から成る粉体T及びUを、同一仕込み量(W0)で一定温度の水にそれぞれ投入し攪拌した。溶解せずに残っている量(Wt)を経時的に測定したところ、図のような関係が得られた。この結果の説明に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。ただし、溶解はシンク条件において拡散律速で進行するものとし、試験条件は同じとする。1 粉...

86回薬剤師国家試験 問170粉末粒子の溶解に関して次のHixson-Crowellの式が知られている。M01/3 − Mt1/3 = k・tM0:初期の粉末粒子質量Mt:時間tでの未溶解粉末粒子質量k:溶解速度定数  t:時間この式に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。a シンク条件を仮定して導かれる。b 粉末粒子の粒度分布は正規分布に従うとして導かれる。c kの次元は (時間) −1...

92回薬剤師国家試験 問169同一粒子径の球形粒子からなる粉体の溶解過程では、粒子が球形を保ちながら溶解し、シンク条件が成り立っているものと仮定すると、Hixon-Crowellの立方根法則が成立する。上記の条件を満たす粉末医薬品1gの溶解性を調べたところ、試験開始から2分後には医薬品の27.1 %が溶解し、α = 0.05(g1/3min−1)と算出された。試験開始から6分後には医薬品の何%が溶...

107回薬剤師国家試験 問178固体薬物の溶解速度を回転円盤法を用いて温度一定の条件で測定したところ、図のような結果となった。試験液中の薬物濃度(C)が薬物の溶解度(Cs)の半分に達するまでの時間(min)に最も近いのはどれか。1つ選びなさい。ただし、実験開始時の試験液中の薬物濃度は0、円盤の有効表面積(1 cm2)は試験中に変化せず、溶解はシンク条件において拡散律速で進行するものとする。なお、l...

98回薬剤師国家試験 問173固体薬物の溶解速度を回転円盤法で測定し、以下の結果を得た。シンク条件下のみかけの溶解速度定数(min−1・cm−2)に最も近い値はどれか。1つ選びなさい。ただし、円盤の有効表面積は1cm2とし、試験中は変化しないものとする。また、溶液温度は一定であり、薬物の溶解度は0.5mg/mL とする。1 0.0102 0.0143 0.0164 0.0185 0.020

100回薬剤師国家試験 問173薬物の溶解及び放出に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 結晶多形間で異なる溶解速度を示すのは、各々の固相における化学ポテンシャルが異なるためである。2 Higuchi式において、単位面積当たりの累積薬物放出量の平方根は、時間に比例する。3 球体である薬物粒子が、形状を維持したまま縮小しながら溶出する時の溶解速度定数は、Hixson-Crowell...

97回薬剤師国家試験 問174薬物の溶解及び製剤からの放出に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。1 ヒグチ(Higuchi)の式において、放出される薬物の累積量は時間の平方根に比例する。2 ヒクソン−クロウェル(Hixson-Crowell)の式は、粒度分布を持つ粉体の溶解現象を表す式である。3 固体分散体中の薬物は、その薬物結晶に比べて溶解速度が小さい。4 安定形の結晶は、準安定...

95回薬剤師国家試験 問170薬物の溶解及び製剤からの放出に関する記述のうち、正しいものはどれか。a 結晶多形において、安定形の溶解度は準安定形に比べて大きい。b 同じ薬物の無水物と水和物を比較した場合、一般に水に対する無水物の溶解度は水和物に比べて大きい。c ヒグチ ( Higuchi ) の式において、放出される薬物量は時間の二乗に比例する。d 弱塩基性薬物の溶解度を日本薬局方崩壊試験法におけ...

84回薬剤師国家試験 問170固体医薬品の溶解は表面積が一定のとき、次の式に従って進むものとする。dC/dt = k・S(Cs−C)dC/dt:溶解速度   k:みかけの溶解速度定数S:固体医薬品の表面積   Cs:医薬品の溶解度C:時間tでの溶液の医薬品濃度溶液の初期濃度をCs/4とするとき、溶液の濃度がCs/2に達するまでの時間は次のどれか。

82回薬剤師国家試験 問169Noyes-Whitneyの式に関する次の記述の正誤について、正しいものはどれか。a 同一物質で重量が同じであるならば、一般に粉末よりも圧縮成形したものの方が早く溶解する。b 同一薬物の種々の塩を比較するとき、溶解度がより大きい薬物の塩は、他の条件が同一なら、溶解速度がより大きい。c 縦軸に(Cs−C)を、横軸に時間tをとり、データをプロットすると、直線関係が得られる...

88回薬剤師国家試験 問168固体薬物Aは拡散律速によって溶解し、溶解速度(dC/dt)は以下に示すNoyes Whitneyの式に従うことがわかっている。dC/dt = k・S・(Cs−C)C:薬物濃度 k:見かけの溶解速度定数 S:有効面積 Cs:薬物の溶解度いま、固体薬物Aを円盤状に圧縮成形し、回転円盤法により37℃で溶解実験を行った。円盤の有効面積は5.0 cm 2、固体薬物Aの溶解度は1...

87回薬剤師国家試験 問168薬物の溶解性に関する記述の正誤について,正しいものはどれか。a 結晶多形において,溶解性に優れる準安定形の方が安定形よりモル融解熱が大きい。b 溶解速度は表面積に依存する。c 弱酸性の難溶性薬物の溶解度を局方崩壊試験法における試験液第1液と第2液で比較すると,一般的には第1液の方が大きい。d 難溶性薬物の溶解性を改善するために,シクロデキストリンが用いられる。

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