脂溶性の高い薬物は、小腸吸収過程において非撹拌水層の影響を受けやすい 108回薬剤師国家試験問168の4
108回薬剤師国家試験 問168の4
薬物の消化管吸収に関する下記の記述の正誤を判定してみよう。
4 脂溶性の高い薬物は、小腸吸収過程において非撹拌水層の影響を受けやすい。
108回薬剤師国家試験 問168の4 解答解説
4 ○ 脂溶性の高い薬物は、小腸吸収過程において非撹拌水層の影響を受けやすい。
薬物が小腸から吸収される際、
小腸粘膜近傍の非撹拌水層を拡散して細胞膜に到達する過程と、
膜を透過する過程を経る。
一般に、脂溶性の高い薬物は、非撹拌水層の拡散速度は遅く、膜透過速度は速い。
よって、脂溶性の高い薬物の小腸からの吸収速度は、非撹拌水層の拡散速度に依存する。