胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのはどれか 103回薬剤師国家試験問41
103回薬剤師国家試験 問41
食事による胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのはどれか。
1つ選びなさい。
1 アセトアミノフェン
2 エリスロマイシン
3 セファクロル
4 リファンピシン
5 リボフラビン
103回薬剤師国家試験 問41 解答解説
食事による胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのは、
5のリボフラビンである。
リボフラビンは小腸の担体を介して吸収される。
食事などで胃内容排出速度が低下すると、リボフラビンが少しずつ小腸に輸送され、
担体が飽和しにくくなるので、吸収量が増大する。
一方、胃内容排出速度が上昇すると、短時間で多くのリボフラビンが小腸に輸送され、
担体が飽和しやすくなるので、吸収量が低下する。
エリスロマイシンやリファンピシンのように酸に不安定な薬物の場合、
胃内容排出速度が低下すると、胃酸で分解されやすくなるので、吸収量が低下し、
胃内容排出速度が上昇すると、胃酸で分解されにくくなるので、吸収量が増大する。
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