局所作用を目的とした製剤 99回薬剤師国家試験問179
99回薬剤師国家試験 問179
局所作用を目的とした製剤はどれか。2つ選びなさい。
1 ブプレノルフィン塩酸塩坐剤
2 バンコマイシン塩酸塩散
3 デスモプレシン酢酸塩水和物点鼻液
4 ブデソニド吸入液
5 ツロブテロール貼付剤
99回薬剤師国家試験 問179 解答解説
局所作用を目的とした製剤は、
2のバンコマイシン塩酸塩散と
4のブデソニド吸入液である。
バンコマイシン塩酸塩散は消化管内の殺菌を目的とした製剤である。
バンコマイシンは経口投与しても消化管からほとんど吸収されないので、
バンコマイシン塩酸塩散は、消化管内での局所作用を目的とした製剤となる。
ブデソニド吸入液(パルミコート吸入液)はステロイド吸入剤であり、気管支喘息のコントローラー(長期管理薬)である。
ブデソニド吸入液(パルミコート吸入液)はネブライザーを使用して霧状とし、
口から吸い込むことで、気管支や肺での局所作用を目的とした製剤である。
以下、他の選択肢について
1のブプレノルフィン塩酸塩坐剤(レペタン坐剤)は、
オピオイド部分作動薬のブプレノルフィンの全身循環への吸収を目的とした坐剤の鎮痛薬である。
3のデスモプレシン酢酸塩水和物点鼻液は、
抗利尿薬のデスモプレシンの全身循環への吸収を目的とした点鼻薬であり、
中枢性尿崩症や夜尿症の治療に用いられる。
5のツロブテロール貼付剤(ホクナリンテープ)は、
アドレナリンβ2受容体刺激薬のツロブテロールの全身循環血への吸収を目的とした経皮吸収製剤の気管支拡張薬である。
気管支喘息、気管支炎、肺気腫における咳・呼吸困難などの諸症状の緩解に用いられる。
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