アルデヒドとケトンの求核剤との反応性の比較
本ページでは、アルデヒドとケトンの求核剤との反応性の比較について説明しています。
★ アルデヒドとケトンの求核剤との反応性の比較
カルボニル炭素に対する結合を見ると、アルデヒドでは水素原子が結合し、ケトンではアルキル基が結合する。
これより、アルデヒドはケトンよりも立体障害が小さいので、アルデヒドの方が求核剤との反応性は高い。
また、ケトンはアルキル基の電子供与性誘起効果と超共役による電子供与のため、アルデヒドに比べてカルボニル炭素の正の分極(δ+)が小さく、求核剤との反応性は低い。
以上より、アルデヒドのカルボニル炭素はケトンのものよりも、求核剤との反応性は高い。