87回薬剤師国家試験問14 水と二層になり,その下層にくる溶媒で,不燃性のもの
第87回薬剤師国家試験 問14
次の溶媒について,分液ロートで同量の水と振り混ぜるとき,二層になり,その下層にくる溶媒で,不燃性のものはどれか。全て選びなさい。
a.四塩化炭素 b.クロロホルム
c.二硫化炭素 d.イソプロパノール
第87回薬剤師国家試験 問14 解答解説
分液ロートで同量の水と振り混ぜるとき,二層になり,その下層にくる溶媒で,不燃性のものは、
a.四塩化炭素 と b.クロロホルムである。
一般に、ハロゲン原子を含むものは比重が1より大きく、不燃性である。
その他の選択肢について
cの二硫化炭素は同量の水と振り混ぜると、水と混じり合わないので二層になり、水より重いので下層にくるが、二硫化炭素は可燃性物質である。
dのイソプロパノールは水と混じり合い、水より軽い。
なお、アルコールの水への溶解性について、親水性基である−OH基があっても疎水性の炭化水素基が相対的に大きいと水に溶けにくくなる。
アルコールの水への溶解性を判断する大まかな目安として、−OH基1つにつき炭化水素基のCが3つまでなら水に溶ける。