88回薬剤師国家試験問5 アセトンが水に溶けやすい理由,アンモニアの配位結合

第88回薬剤師国家試験 問5
次の化学結合及び相互作用に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

a アンモニアやフッ化水素の沸点は、それぞれ15族、17族の他の水素化物の沸点と比べて異常に高い。これは強い分子間水素結合をしているためである。

 

b 原子間で電子を共有することにより形成される結合には、共有結合とイオン結合がある。

 

c アンモニアの窒素原子の非共有電子対は、プロトンや金属陽イオンと、配位結合を形成する。

 

d アセトンが水に溶けやすいのは、疎水性相互作用のためである。

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第88回薬剤師国家試験 問5 解答解説
◆ aについて
a 〇 アンモニアやフッ化水素の沸点は、それぞれ15族、17族の他の水素化物の沸点と比べて異常に高い。これは強い分子間水素結合をしているためである。
★参考外部サイトリンク
水素結合(理系ラボさん)

 

 

◆ bについて
b × 原子間で電子を共有することにより形成される結合には、共有結合とイオン結合がある。

 

イオン結合は、陽イオンと陰イオンが+の電荷と−の電荷で静電的な相互作用に基づく力であるクーロン力で結びついた結合である。

 

 

◆ cについて
c 〇 アンモニアの窒素原子の非共有電子対は、プロトンや金属陽イオンと、配位結合を形成する。

 

配位結合は、ある原子が有する空の電子軌道に対して、別のある原子が有する非共有電子対(ローンペア)が供与されることにより、2つの原子間で電子が共有されるようになることで形成される結合である。
アンモニア(NH3)はN原子が非共有電子対を有しており、この非共有電子対を空の電子軌道を有するH+や金属陽イオンに対して供与することで、配位結合を形成する。

 

★参考外部サイトリンク
配位結合(化学と本の巻さん)

 

 

◆ dについて
d × アセトンが水に溶けやすいのは、疎水性相互作用のためである。
→ 〇 アセトンが水に溶けやすいのは、水素結合のためである。

 

アセトンが水に溶けやすいのは、
アセトン分子と水分子が
C=O:…HO の形で水素結合を形成するからである。

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