電気泳動 安息香酸はpH7では陽極方向に泳動される 87回薬剤師国家試験問29d

87回薬剤師国家試験 問29d
電気泳動法に関する記述の正誤について,正しいものはどれか。

 

d 安息香酸は,pH7では陽極方向に泳動される。

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87回薬剤師国家試験問29d 解答解説

 

安息香酸は弱酸性物質であり、
pH7では陰イオンとなるので陽極方向に泳動される。

 

溶液のpHが上昇すると、
カルボキシ基はプロトンを解離して陰イオン形になりやすくなることから、
安息香酸は負に帯電しやすくなるので、静電的引力では陽極に泳動されやすくなる。

 

一方、溶液のpHが低下すると、
カルボキシ基はプロトンを保持して分子形になりやすくなることから、
安息香酸は電気的に中性になりやすいので、静電的引力では泳動されにくくなる。

 

電気泳動 安息香酸はpH7では陽極方向に泳動される 87回問29d

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