モノアイソトピック質量,ノミナル質量,平均質量の違い 102回問100の1

102回薬剤師国家試験 問100の1
質量分析法に関する次の記述の正誤を判定してみよう。

 

1 モノアイソトピック質量は、各原子の全ての安定同位体を天然存在比に基づいて考慮することで算出される。

トップページへ

 

薬剤師国家試験過去問題 科目別まとめ一覧 へ

 

薬剤師国家試験過去問題集 質量分析 一覧 へ

 

102回薬剤師国家試験 問100の1 解答解説

 

1 × モノアイソトピック質量は、各原子の全ての安定同位体を天然存在比に基づいて考慮することで算出される。

 

モノアイソトピック質量とは、構成する各原子について天然存在比最大の同位体の質量のみを用いて計算したイオンや分子の精密質量のことである。
モノアイソトピック質量では、天然存在比最大の同位体以外の同位体は考慮に入れられていない。

 

また、天然存在比最大の同位体の質量に最も近い“整数値”で計算した質量を整数質量(ノミナル質量)とよぶ。

 

なお、各原子の全ての安定同位体を天然存在比に基づいて考慮し、平均原子質量(相対原子質量)をもとに計算したイオンや分子の質量を平均質量(相対分子質量)という。

トップへ戻る