粘弾性体のクリープと応力緩和 105回薬剤師国家試験問50

105回薬剤師国家試験 問50
フォークトモデルにおいて、一定の力をかけ続けたときのひずみが時間経過とともに増加する現象はどれか。1つ選びなさい。
1 応力緩和
2 クリープ
3 クリーミング
4 ダイラタンシー
5 チキソトロピー

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105回薬剤師国家試験 問50 解答解説
フォークト(Voigt)モデルにおいて、
一定の力をかけ続けたときのひずみが時間経過とともに増加する現象は、
2のクリープである。

 

粘弾性体のモデルとして、弾性体のスプリングと粘性体のダッシュポットを組み合わせた装置が用いられる。
フォークト(Voigt)モデルとは、スプリングとダッシュポットを並列に組み合わせたモデルである。
フォークト(Voigt)モデルでは、一定の応力をかけ続けると時間経過とともにひずみが徐々に増加する現象が見られ、これをクリープと呼ぶ。
フォークトモデルではクリープは見られるが、次で述べる応力緩和は見られない。

 

マクスウェル(Maxwell)モデルとは、スプリングとダッシュポットを直列に組み合わせたモデルである。
フォークト(Voigt)モデルでは、一定のひずみを生じるのに必要な応力が時間の経過とともに減少する現象が見られ、これを応力緩和と呼ぶ。
マクスウェルモデルでは応力緩和は見られるが、クリープは見られない。

 

 

他の選択肢については下記のリンク先を参照
・ダイラタント流動(ダイラタンシー) 91回問171c

 

・チキソトロピー 91回問171d

 

 

★ 他サイトさんの解説リンク
105回問50(e-RECさん)

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