クリーミングと合一の再分散性 86回薬剤師国家試験問173a
86回薬剤師国家試験 問173a
エマルションの安定性に関する記述の正誤を判定してみよう。
a 一般に分散相が合一したエマルションは振り混ぜると容易に再分散されるが、クリーミングを起こしたエマルションは再分散されない。
86回薬剤師国家試験 問173a 解答解説
a × 一般に分散相が合一したエマルションは振り混ぜると容易に再分散されるが、クリーミングを起こしたエマルションは再分散されない。
一般に分散相がクリーミングを起こしたエマルションは振り混ぜると容易に再分散されるが、凝集または合一を起こしたエマルションは再分散されない。
エマルション(乳剤)において、
分散媒と分散相の密度差により、分散相が浮上または沈降してクリーム状のものが形成される現象をクリーミングと呼ぶ。
分散相が単にクリーミングしているだけで、凝集や合一をしていなければ、振とうすることにより再分散させることができる。
エマルション(乳剤)において、
凝集とは分散相の液滴同士がくっついて集合体となることであり、
凝集が進み、液滴の集合体から1つの大きな液滴になることを合一と呼ぶ。
凝集や合一した乳剤は振り混ぜても再分散されない。