クリーム剤調整における粘度変化を表すグラフ 103回薬剤師国家試験問178
103回薬剤師国家試験 問178
油相に水相を常温で撹拌しながら徐々に加え、o/w型のクリーム剤を調製したい。調製している溶液の粘度変化を表すグラフとして最も適切なのはどれか。1つ選びなさい。
103回薬剤師国家試験 問178 解答解説
正解は4である。
エマルション(乳剤)において、分散相(内相)を加えていき、分散相の体積比率を増加させていくと、分散相と分散媒が逆転することがある。このような逆転をエマルションの転相と呼ぶ。
一般に、エマルションの外相に内相を加えていき、内相の容積が75%付近になると転相を起こす。
転相前後で、エマルションの物理的性質は大きく変化する。
内相の体積比率の上昇とともに粘度は上昇していき、転相直前で極大となり、転相すると急激に低下する。
また、導電率はw/o型エマルションでは低く、o/w型エマルションでは高い。
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