懸濁液における粒子の沈降速度と比例関係にあるもの 99回薬剤師国家試験問3
99回薬剤師国家試験 問3
懸濁液における粒子の沈降速度と比例関係にあるものはどれか。1つ選びなさい。ただし、粒子は球状であり、ストークスの法則が成り立つものとする。
1 分散媒の密度
2 粒子の密度
3 分散媒の粘度
4 粒子の半径
5 粒子の半径の2乗
99回薬剤師国家試験 問3 解答解説
ストークスの法則が成立する場合、
懸濁液における粒子の沈降速度と比例関係にあるものは、
5の粒子の半径の2乗である。
懸濁液や乳濁液などの分散系において、
球状の粗大粒子(粒子径1μm以上)の分散沈降(自由沈降)の速度は、
下記のストークスの式で表される。
以上より、
球形粒子の沈降速度についてストークス式が成立する場合、次のことがいえる。
・粒子の沈降速度は粒子半径の2乗または粒子直径の2乗に比例する。
・粒子の沈降速度は分散媒の粘度に反比例する。
・粒子の沈降速度は粒子密度と分散媒の密度の差(ρ−ρ0)に比例する。
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