バンクロフト(Bancroft)の経験則 106回薬剤師国家試験問180の1

106回薬剤師国家試験 問180の1
乳剤に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

1 バンクロフト(Bancroft)の経験則によると、親油性の乳化剤を添加するとw/o 型乳剤が形成されやすい。

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106回薬剤師国家試験 問180の1 解答解説

 

1 〇 バンクロフト(Bancroft)の経験則によると、親油性の乳化剤を添加するとw/o 型乳剤が形成されやすい。

 

エマルション(乳剤)の生成において、
乳化剤を相対的に良く溶かす相が連続相(外相,分散媒)になりやすいことをバンクロフト(Bancroft)の経験則と呼ぶ。
バンクロフト(Bancroft)の経験則によると、
親水性の乳化剤(HLBの大きい乳化剤)を添加するとo/w 型乳剤が形成されやすく、
親油性の乳化剤(HLBの小さい乳化剤)を添加するとw/o 型乳剤が形成されやすい。

 

大まかな基準として、
HLB値が7以上の界面活性剤は親水性であり、
HLB値が7未満の界面活性剤は親油性であると考えられる。
HLB値については下記のリンク先を参照
界面活性剤のHLBと親水性・親油性 91回問170c

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