界面活性剤のHLBと親水性・親油性 91回薬剤師国家試験問170c

91回薬剤師国家試験 問170c
界面活性剤に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

c Hydrophile-Lipophile Balance(HLB)が大きい界面活性剤ほど親油性である。

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91回薬剤師国家試験 問170c 解答解説

 

c × Hydrophile-Lipophile Balance(HLB)が大きい界面活性剤ほど親油性である。
→ 〇 Hydrophile-Lipophile Balance(HLB)が大きい界面活性剤ほど親水性であり、HLBが小さい界面活性剤ほど親油性(疎水性)である。

 

Hydrophile-Lipophile Balance(HLB:親水親油バランス)とは、エマルションの乳化剤として用いられる非イオン性界面活性剤の親水性基と疎水性基のバランスを表す尺度である。

 

HLBが大きいほど界面活性剤の親水性が高く、
HLBが小さいほど界面活性剤の親油性(疎水性)が高いことを示す。

 

大まかな基準として、
HLB値が7以上のものは親水性であり、
HLB値が7未満のものは親油性(疎水性)であると考えられる。

 

なお、非イオン性界面活性剤の親水性は温度の上昇とともに低下する。
これは、温度の上昇とともに水和水の熱運動が激しくなり、親水性基の脱水和が進行しやすくなるためと考えられている。

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