曇点を有する界面活性剤はどれか 98回薬剤師国家試験問52
98回薬剤師国家試験 問52
曇点を有する界面活性剤はどれか。1つ選びなさい。
1 ステアリン酸ナトリウム
2 ベンザルコニウム塩化物
3 ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル
4 レシチン
5 ラウリル硫酸ナトリウム
98回薬剤師国家試験 問52 解答解説
曇点を有するのは非イオン性界面活性剤である。
非イオン性界面活性剤については下記のリンク先を参照
非イオン性界面活性剤の種類と例
非イオン性界面活性剤に分類されるのは、3のポリオキシソルビタン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリソルベート,Tween系)である。
非イオン性界面活性剤は、ある温度以上で水への溶解度が急激に低下する。この温度を曇点と呼ぶ。
曇点の詳細は下記のリンク先を参照
非イオン性界面活性剤の水への溶解度は曇点以上で急激に低下 99回問175の4
界面活性剤の分類については下記のリンク先を参照
界面活性剤の分類
他の選択肢について
1のステアリン酸ナトリウムは長鎖脂肪酸塩(セッケン)であり、陰イオン性界面活性剤である。
陰イオン性界面活性剤については
下記のリンク先を参照
陰イオン性界面活性剤(アニオン界面活性剤)の種類と例
2のベンザルコニウム塩化物は第四級アルキルアンモニウム塩であり、陽イオン性界面活性剤である。
陽イオン性界面活性剤については
下記のリンク先を参照
陽イオン性界面活性剤(カチオン界面活性剤)の種類と例
4のレシチン(ホスファチジルコリン)はリン脂質の1種であるが、親水性基として陽イオンの四級アミンと陰イオンのリン酸基を有しており、両性界面活性剤である。
両性界面活性剤については
下記のリンク先を参照
両性界面活性剤の種類と例
5のラウリル硫酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム)はアルキル硫酸塩であり、陰イオン性界面活性剤である。
イオン性界面活性剤は、ある温度以上で水への溶解度が急激に上昇する。この温度をクラフト点と呼ぶ。
★ 他サイトさんの解説リンク
98回問52(e-RECさん)