界面活性剤の混合物のHLBの計算問題 90回薬剤師国家試験問170
90回薬剤師国家試験 問170
セスキオレイン酸ソルビタンとポリソルベート80を用いて、要求HLB (hydrophile-lipophile balance)11.6の油性物質のo/w型乳剤を調製する。セスキオレイン酸ソルビタンとポリソルベート80を合わせて10.0 g用いる場合、最適なHLBにするためのポリソルベート80の添加量(g)に最も近いものはどれか。なお、セスキオレイン酸ソルビタンとポリソルベート80のHLBはそれぞれ 3.7及び15.0であり、加成性が成り立つとする。
1 3.0
2 4.0
3 5.0
4 6.0
5 7.0
90回薬剤師国家試験 問170 解答解説
正解は5の7.0である。
界面活性剤のHLBについては下記のリンク先を参照
界面活性剤のHLBと親水性・親油性 91回問170c
界面活性剤AとBの混合物のHLB(HLBAB)について次式が成り立つ。
本問では、セスキオレイン酸ソルビタンとポリソルベート80を用いて、HLB 11.6の油性物質のo/w型乳剤を調製する。セスキオレイン酸ソルビタンとポリソルベート80を合わせて10.0 g用いる。
求めるポリソルベート80の添加量をXgとすると、
セスキオレイン酸ソルビタンの添加量は(10−X)gである。
セスキオレイン酸ソルビタンのHLBは3.7、
ポリソルベート80のHLBは15.0であるので、
本問の界面活性剤の混合物のHLBについて次式が成り立つ。