非イオン性界面活性剤の水への溶解度は曇点以上で急激に低下 99回薬剤師国家試験問175の4
99回薬剤師国家試験 問175の4
界面活性剤に関する記述の正誤を判定してみよう。
4 非イオン性界面活性剤の水への溶解度は、曇点以上で急激に低下する。
99回薬剤師国家試験 問175の4 解答解説
4 〇 非イオン性界面活性剤の水への溶解度は、曇点以上で急激に低下する。
非イオン性界面活性剤は、ある温度以上で水への溶解度が急激に低下する。この温度を曇点と呼ぶ。
非イオン性界面活性剤水溶液において、温度の上昇により水分子の熱運動が激しくなると、非イオン性界面活性剤分子と水分子との水素結合が切断され、親水性基の脱水和が起こり、ミセルの会合数が急増し、溶解度が低下すると考えられている。
曇点以上の温度では、溶けきれなくなった非イオン性界面活性剤の相分離が起こり、溶液は白濁する。