非イオン性界面活性剤の種類と例
本ページでは、非イオン性界面活性剤について説明しています。
◆ 非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤は電離基を持たないが、ポリオキシエチレン構造やグリセリン・ソルビタン・ショ糖等の多価アルコール構造を親水性基として有する界面活性剤である。
非イオン性界面活性剤は構造中にエーテルやエステルを含む。
ポリオキシエチレン構造とは、下記のようにエチレングリコールが重合した構造(ポリエチレングリコール構造,マクロゴール構造)である。
−O−(CH2CH2O)n−
ソルビタンとは、ソルビトール(ソルビット:グルコースの糖アルコール)が分子内脱水したものである。
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
R−O−(CH2CH2O)n−H
例:ポリオキシエチレンドデシルエーテル
(ポリオキシエチレンラウリルアルコールエーテル,ラウロマクロゴール)
CH3(CH2)11−O− (CH2CH2O) n−H
・ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
R−Ph−O−(CH2CH2O)n−H (Phはフェニル基)
例:ポリオキシエチレンp-ノニルフェニルエーテル
CH3(CH2)8−Ph−O−(CH2CH2O)n−H
・グリセリン脂肪酸エステル
・ソルビタン脂肪酸エステル(Span系)
・ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート,Tween系)
ポリオキシエチレンソルビタンとは、
ソルビタンにポリオキシエチレン(ポリエチレングリコール:−O−(CH2CH2O)n)が置換した構造である。