点眼剤の保存剤として利用される陽イオン性界面活性剤 104回薬剤師国家試験問50

104回薬剤師国家試験 問50
点眼剤の保存剤として利用される陽イオン性界面活性剤はどれか。1つ選びなさい。
1 ラウリル硫酸ナトリウム
2 レシチン
3 タウロコール酸
4 ベンザルコニウム塩化物
5 ラウロマクロゴール

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104回薬剤師国家試験 問50 解答解説

 

点眼剤の保存剤として利用される陽イオン性界面活性剤は、
4のベンザルコニウム塩化物である。

 

ベンザルコニウム塩化物は4級アルキルアンモニウム塩であり、陽イオン性界面活性剤である。
陽イオン性界面活性剤は逆性せっけんと呼ばれ、
殺菌・消毒作用があるので、
微生物の増殖を抑制するための保存剤(防腐剤)として添加される。

 

点眼剤の保存剤の陽イオン性界面活性剤 104回薬剤師国家試験問50

 

以下、他の選択肢についての解説

 

1のラウリル硫酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム)はアルキル硫酸塩であり、陰イオン界面活性剤である。
示性式はCH3 (CH2)11OSO3Na+

 

2のレシチンはリン脂質であり、両性界面活性剤である。

 

3のタウロコール酸は胆汁酸塩であり、陰イオン界面活性剤である。

 

5のラウロマクロゴール(ポリオキシエチレンドデシルエーテル)はポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、非イオン性界面活性剤である。
示性式はCH3(CH2)11−O− (CH2CH2O) n−H

 

界面活性剤の種類については下記のリンク先を参照
界面活性剤の種類・分類

 

 

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