β−ラクタム抗生物質の脳脊髄液への移行性 93回薬剤師国家試験問153b
93回薬剤師国家試験 問153b
組織への薬物移行に関する記述の正誤を判定してみよう。
b β−ラクタム抗生物質は、脈絡叢を介した能動輸送により、脳脊髄液に移行する。
93回薬剤師国家試験 問153b 解答解説
b × β−ラクタム抗生物質は、脈絡叢を介した能動輸送により、脳脊髄液に移行する。
脳脊髄液中のβ−ラクタム抗生物質は、脈絡叢上皮細胞の脳脊髄液側の細胞膜に存在する有機アニオントランスポーターにより、脳脊髄液から細胞内に取り込まれる。その後、細胞内から血液中に排出される。
このように、β−ラクタム抗生物質は、脳脊髄液への移行が制限されている。