熱と仕事は経路関数である 107回薬剤師国家試験問93の1
107回薬剤師国家試験 問93の1
経路関数に関する次の記述の正誤を判定してみよう。
1 熱と仕事は経路関数である。
107回薬剤師国家試験 問93の1 解答解説
1 〇 熱と仕事は経路関数である。
状態変化する際の経路・過程によって値の異なる物理量を経路関数と呼ぶ。
経路関数として熱と仕事がある。
仕事は、
体積変化に伴う仕事(pV仕事:膨張・圧縮)と
それ以外の電気仕事などの有用な仕事(weff)に分けられる。
★ 熱と仕事の違い
熱と仕事は等価であるが、
熱と仕事を100%の効率で相互変換できるというわけではない。
仕事は一定の方向性を持つ整然としたエネルギーであるのに対し、
熱は方向がバラバラな乱雑なエネルギーである。
そのため、
仕事を100%熱に変換することはできるが、
熱を100%仕事に変換することはできないとされる。
このことから、エネルギーとして、
仕事は熱よりも質が高いとされる。