86回薬剤師国家試験問20 熱力学に関する記述

86回薬剤師国家試験問 問20
熱力学に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。

 

a 微小量の仕事と微小量の熱が系に加えられたとき、系の内部エネルギーはその和だけ増加する。
b 自発的な反応は、必ず系のエントロピーが減少する方向に進む。
c 温度、圧力一定の閉じた系における平衡状態では、Gibbs自由エネルギーが最小である。
d 完全結晶性物質(完全結晶物質)のエントロピーは、0 Kでゼロである。

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86回薬剤師国家試験問 問20 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 微小量の仕事と微小量の熱が系に加えられたとき、系の内部エネルギーはその和だけ増加する。

 

熱力学第一法則に関する記述である。
詳細は下記のリンク先を参照
熱力学第一法則とは 86回問20a

 

 

◆ bについて
b × 自発的な反応は、必ず系のエントロピーが減少する方向に進む。
→ 〇 孤立系において、自発的な反応は、エントロピーが増大する方向に進む。

 

詳細は下記のリンク先を参照
エントロピーと熱力学第二法則 86回問20b

 

 

◆ cについて
c 〇 温度、圧力一定の閉じた系における平衡状態では、Gibbs自由エネルギーが最小である。

 

詳細は下記のリンク先を参照
平衡状態では系のギブズエネルギーは最小 86回問20c

 

 

◆ dについて
d 〇 完全結晶性物質(完全結晶物質)のエントロピーは、0 Kでゼロである。

 

熱力学第三法則に関する記述である。
詳細は下記のリンク先を参照
熱力学第三法則 98回問91の4

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