オメプラゾール 不斉中心の消失 103回薬剤師国家試験問213の2

第103回薬剤師国家試験問213の2

 

オメプラゾールが薬理作用を示す際の生体内における変化(A〜D)に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

2 Bの過程で不斉中心は消失する。

 

オメプラゾール Bの過程で不斉中心は消失 103回薬剤師国家試験問213の2

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第103回薬剤師国家試験問213の2 解答解説

 

2 ○ Bの過程で不斉中心は消失する。

 

 

R1−S(=O)−R2の構造をスルホキシドと呼ぶ。
スルホキシドは、硫黄に結合するR1とR2が異なれば、硫黄原子が不斉中心となり得る。

 

スルホキシドの不斉中心については下記のリンク先を参照
オメプラゾールの不斉中心 100回問207の1

 

下に示すように、オメプラゾールにはスルホキシドがあり、硫黄原子上に不斉中心を持つが、反応Bの後はスルホキシドがスルフェン酸となり、それに伴い硫黄原子上の不斉中心は消失する。

 

オメプラゾール Bの過程で不斉中心は消失 103回薬剤師国家試験問213の2

 

 

なお、反応Bは下記のように進む。

 

オメプラゾール Bの過程で不斉中心は消失 103回薬剤師国家試験問213の2

 

★他サイトさんの解説へのリンク
第103回問212,213(e-RECさん)

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