メソ体にはキラル中心はあるがアキラル 94回薬剤師国家試験問6d
第94回薬剤師国家試験 問6d
立体化学に関する記述の正誤を判定してみよう。
d メソ体にはキラル中心はない。
第94回薬剤師国家試験 問6d 解答解説
d × メソ体にはキラル中心はない。
→ ○ メソ体にはキラル中心がある。
キラル中心とは不斉中心のことである。
メソ体(メソ化合物)とは、キラル中心(不斉中心)を持ち、かつ、分子内に対称面を描くことができ、分子全体としてはキラリティーがなくアキラルな化合物のことを指す。
上記のように、3は不斉中心を持つが、2位炭素と3位炭素の間に対称面を描くことができるため、メソ体(メソ化合物)であり、アキラルな化合物である。
3以外は、不斉中心を持ち、かつ、分子内対称面を持たないため、キラルな化合物である。