アスピリンの逆滴定による定量法の標準液でファクターの値が必要なのは 105回薬剤師国家試験問2
105回薬剤師国家試験 問2
日本薬局方アスピリンの逆滴定による定量法で使用する標準液で、ファクターの値が必要なのはどれか。1つ選びなさい。
1 0.1 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム液
2 0.1 mol/L 硝酸銀液
3 0.5 mol/L 水酸化ナトリウム液
4 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム液
5 0.25 mol/L 硫酸
105回薬剤師国家試験 問2 解答解説
正解は5の0.25 mol/L 硫酸である。
日本薬局方アスピリンの逆滴定による定量法(中和滴定の逆滴定)では、
まず、アスピリンに一定量の過剰の0.5 mol/L 水酸化ナトリウム液を加え、
未反応の水酸化ナトリウムを0.25 mol/L 硫酸で滴定する。
このような逆滴定でファクターfの値が必要な標準液は、
始めに試料に対して過剰に加える第一標準液ではなく、
第一標準液の過剰分の滴定に用いる第二標準液の方である。
よって、アスピリンの逆滴定による定量法でファクターfの値が必要な標準液は、
滴定に用いる第二標準液の0.25 mol/L 硫酸である。
・他の選択肢について
1の0.1 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム液はキレート滴定の標準液である。
2の0.1 mol/L 硝酸銀液は沈殿滴定の標準液である。
4の0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム液は酸化還元滴定の標準液である。
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