容量分析用標準液のファクターfを求める計算式 83回薬剤師国家試験問32改題
83回薬剤師国家試験 問32改題
容量分析用標準液に関する次の記述により、ファクターfを求める計算式の正しいものはどれか。
1モルの質量がM(g)の標準物質m(g)を精密に量り、溶媒を加えて溶かし、モル濃度nの未標定標準液で滴定したところ、その消費量はV(mL)であった。
ただし、標準液中の物質と標準物質は1:1のモル比で反応するものとする。
83回薬剤師国家試験 問32改題 解答解説
直接法による標準液のファクターの計算式の問題である。
標定操作に関与する物質の物質量(mol)の比から、
ファクターfの計算式を立式できる。
標定する標準液の物質をA,
標定のために用いられる標準物質をBとし、
AとBは下記の通りa:bのモル比で反応すると仮定する。
aA + bB → C
標定において、
分子量がM(g/mol)の標準物質Bをm(g)精密に量り、溶媒を加えて溶かし、
表示モル濃度nの未標定標準液Aで滴定したところ、その消費量はV(mL)であった。
未標定標準液のファクターをfとおくと、
AとBはa:bのモル比で反応することから、
標定操作で反応したAとBの物質量(mol)について、
下記の比が成り立つ。