アンモニア水を塩酸で滴定 滴定曲線と指示薬 84回薬剤師国家試験問28
84回薬剤師国家試験 問28
0.10 mol/L アンモニア水10.0 mol/Lを0.10 mol/L 塩酸で滴定するとき、予測される滴定曲線と適切な指示薬との正しい組合せは1〜6のどれか。
84回薬剤師国家試験 問28 解答解説
0.10 mol/L アンモニア水10.0 mol/Lを0.10 mol/L 塩酸で滴定するとき、
予測される滴定曲線と適切な指示薬との正しい組合せは1だと考えられる。
・当量点のpHについて
1価の弱塩基を1価の強酸で滴定しているので、
当量点付近で比較的に小さいpH飛躍が見られる。
弱塩基と強酸から生成する塩は弱酸性を示すので、
当量点のpHは酸性だと考えられる。。
なお、中和滴定において、
酸の酸性が弱いほど、または、
塩基の塩基性が弱いほど、
pHジャンプの幅は小さくなる。
・指示薬について
当量点のpHが酸性なので、
指示薬は変色範囲が酸性領域のものを選ぶ。
メチルレッドの変色範囲は4.2〜6.2であり、
酸性色が赤色、塩基性色が黄色である。
フェノールフタレインの変色範囲は8.3〜10.0であり、
酸性色が無色、塩基性色が紅色である。
したがって、本問では指示薬としてメチルレッドが適切だと考えられる。
以上より、
0.10 mol/L アンモニア水10.0 mol/Lを0.10 mol/L 塩酸で滴定するとき、
予測される滴定曲線と適切な指示薬との正しい組合せは1だと考えられる。