13Cを利用して有機化合物中の炭素の核磁気共鳴スペクトルを測定できる 86回問25c
86回薬剤師国家試験 問25c
炭素の同位体(同位元素)に関する次の記述の正誤を判定してみよう。
c 13Cを利用して、有機化合物中の炭素の核磁気共鳴スペクトルを測定できる。
86回薬剤師国家試験 問25c 解答解説
c 〇 13Cを利用して、有機化合物中の炭素の核磁気共鳴スペクトルを測定できる。
13Cの天然存在比は1.1%だが、
核スピン量子数が1/2であるため核磁気共鳴スペクトルの測定対象となる。
天然存在比が約98.9%の12Cは、
陽子数と中性子数がいずれも偶数であるため核スピンを持たず(核スピン量子数=0)、
核磁気共鳴現象を示さない。
核スピン量子数が1/2の原子核の1H,13C,15N,19F,31Pは、
高分解能のNMRスペクトルを得ることができるのでNMRスペクトルの測定対象となる。