NMRのスピン−スピン結合定数(カップリング定数:J値)とは? 薬学
本ページでは、NMRにおけるスピン−スピン結合定数(カップリング定数:J値)の概要を説明しています。
★ スピン−スピン結合定数(カップリング定数:J値)
スピン−スピン結合(カップリング)によって分裂したシグナル間の周波数の差(シグナルの分裂幅)をスピン−スピン結合定数(カップリング定数)と呼び、
記号Jで示すため、J値とも呼ばれる。
スピン−スピン結合定数(J値)は、
外部磁場の強度や共鳴数波数の値とは関係がない。
NMR法では化学構造に対応したスピン−スピン結合定数(J値)を示すので、
J値も構造の推測の手がかりとなる。
例えば、
芳香環プロトンのオルト・メタ・パラや
アルケンのシス・トランスは、
スピン−スピン結合定数(J値)から推測可能である。
詳細は下記のリンク先を参照
ベンゼン環プロトン同士のカップリングのスピン-スピン結合定数