無水酢酸を試薬に用いる反応に関して 92回薬剤師国家試験問10
第92回薬剤師国家試験 問10
無水酢酸を試薬に用いる反応T〜Vに関する記述のうち、正しいものはどれか。
a 反応Iの主生成物はAである。
b 反応IIの主生成物はDである。
c 反応IIで無水酢酸の代わりに酢酸を用いることができる。
d 反応VのAlCl3はルイス塩基として作用する。
e 反応Vで無水酢酸の代わりに塩化アセチルを用いることができる。
第92回薬剤師国家試験 問10 解答解説
◆ aについて
a ○ 反応Tの主生成物はAである。
詳細は下記のリンク先を参照
92回問10a
◆ bについて
b ○ 反応Uの主生成物はDである。
詳細は下記のリンク先を参照
92回問10b
◆ cについて
c × 反応Uで無水酢酸の代わりに酢酸を用いることができる。
カルボン酸は酸塩化物や酸無水物に比べて求核アシル置換反応の反応性は低い。
また、カルボン酸は塩基と酸塩基反応を起こしやすい。
詳細は下記のリンク先を参照
92回問10c
◆ d,eについて
d × 反応VのAlCl3はルイス塩基として作用する。
→ 〇 反応VのAlCl3はルイス酸として作用する。
e ○ 反応Vで無水酢酸の代わりに塩化アセチルを用いることができる。
詳細は下記のリンク先を参照
92回問10de